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「記憶を纏う服」から広がる、未来をつなぐグループ展

  • GURE-Publish!
  • 2024年12月31日
  • 読了時間: 3分

浪人生の挑戦が生んだアートの新しい形


左から企画した小山明日翔くん、神保雄平くん、原琴音さん
左から企画した小山明日翔くん、神保雄平くん、原琴音さん

2024年春。美大受験予備校「高崎美術学院」に通う小山明日翔(こやま あすか)さんは、三度目の美大受験に失敗しました。しかし、その悔しさの中から一つの決意が生まれました。「受験の結果に縛られるのではなく、自分たちが本当にやりたかった展示を仲間と実現しよう。」そうして企画されたのが、今回のグループ展です。


若きアーティスト7人衆
若きアーティスト7人衆

展示の核となる「記憶を纏う服」

グループ展の中心となるのは、小山さんが3年前に制作した作品「記憶を纏う服」です。この作品は、ジップロックをホチキスでつなぎ合わせて作られた服で、記憶を収納する機能を備えています。透明なジップロックの中には記録物が詰められ、視覚的な面白さとともに作者の個人的な記憶を提示しています。

「服という形を通して、自分の記憶を物理的に纏えることが面白いと思いました。また、この作品を見ることで、鑑賞者自身の記憶についても考えるきっかけになれば嬉しいです。」と小山さん。

この「記憶を纏う服」は、展示の共通制作物としてグループ展の参加メンバー一人一人が制作。7着の服が並び、それぞれの記憶が形となって表現されています。

「記憶」をテーマに自由に表現

個人制作の部門では、「記憶を纏う服」から発展し、各メンバーが自身の記憶をテーマに自由に作品を制作しました。素材やメディアは異なりますが、それぞれの作品に込められた「記憶」の物語が、来場者に新たな視点を与えます。

展示を実行した理由とは?

小山さんがグループ展を企画した理由は、「やりたかった展示を形にしたい」という思いだけではありませんでした。展示を通じて、来場者との新たな出会いや、メンバー同士の交流を深めたいという願いも込められています。

「メンバーは予備校で出会った仲間たち。作品以前に人として魅力的で、このメンバーと一緒に展示をしたという事実を残したかったんです。」と小山さんは語ります。

また、各メンバーには展示のメリットとデメリットを率直に伝えた上で参加を依頼しました。「一緒にやりたい」という共通の思いを持った7人だからこそ、互いに支え合いながら展示を実現できたそうです。

「記憶」を通じて広がる未来

今回の展示では、訪れる人々が作品を通じて自分自身の記憶に目を向け、新たな気づきを得られることを目指しています。同時に、小山さんや参加メンバーにとっても、展示を通じて生まれる出会いや経験が次なるステップへとつながる貴重な機会となるでしょう。

浪人生という立場にとらわれず、自分の表現したいものを形にした小山明日翔さん。その挑戦は、記憶と未来をつなぐアートの新しい形を生み出しました。


【参加メンバー】

・石川 蓮 (@kemonodog )

・小此木 玲奈 (@onakatoohesoto )

・木暮 彩美 (@yoshinonosatoni )

・神保 雄平 (@yuhei3018 )

・関根 瑞姫 (@m__sekine )

・原 琴音 (@katahara_itata )

・小山 明日翔 (@asuk_art )主催者


【会場住所】群馬県高崎市岩押町31-11(アートフォーラム高崎)

【開催日時】12月21日~29日(10:00~17:30)※最終日のみ10:00~20:00


今後も彼ら彼女たちから目が離せない。



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